正枝先生の小児科診療日記

Vol.01

6ヶ月のモエちゃんが、38、8℃の発熱でやってきました。
生まれて、初めてのお熱です。妹思いの4歳のお兄ちゃん、カイ君も一緒です。
「何するの?」「モエちゃんにチックンするの?」とカイ君の方が泣きそうです。
モエちゃんは、咳も鼻水もなく、熱で赤い顔をしてはいますが、わりと元気です。
おっぱいの飲みもよく、吐いたり、下痢もないようです。のどは少し、赤くなっています。
「突発性発疹症かもしれませんね。3日ぐらい高いお熱が出て、下がった時に、胸、おなか、背中、手足、顔とブツブツが出てくるかもしれません」とお話しました。

<突発性発疹症>

突発性発疹症は生後6ヶ月から1歳までに病気のピークがみられます。
2歳までに突発性発疹症にならなければ、その後はかからない、まさしく赤ちゃんの病気です。突然、高熱が出て、3日ぐらい続いた後、熱が下がると、発疹が出てきます。下痢をすることも多いのですが、熱が高いわりには、赤ちゃんの機嫌が比較的よいのが特徴です。特に、有効な薬はないのですが、対症療法として、発熱には、場合によって、解熱剤を、下痢には整腸剤が処方されたりします。

ところで、カイ君、モエちゃんが泣いたからといって、先生はモエちゃんを、いじめているわけではないのよ。お母さんの見えないところで、先生をけとばすのはやめてくれないかなあ。

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